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犬混合ワクチンとは?

治療
2010.06.30

混合ワクチンとは数種類のウイルスと 細菌を一回の接種で予防できるワクチンであり、接種時期としては生後6~8週齢からであれば約3~4週間おきに3回接種、4回目以降は年一回接種になりま す。生後9~11週齢であれば約3~4週間おきに2回接種、3回目以降は年一回になります。
このように接種時期・回数が異なるのは仔犬時期に飼い主さんのところに何週齢で来たかによります。つまり母犬のそばにどれくらいの期間一緒にいたかに関連 します。

現在、日本において予防可能なウイルス・細菌感染症は基本的に全部で7種類 (ウイルス)です。

・犬ジステンパーウイルス感染症
・犬アデノウイルス2型感染症
・犬アデノウイルス感染症(犬伝染性肝炎)
・犬パラインフルエンザウイルス感染症
・犬パルボウイルス感染症
・犬コロナウイルス感染症(細菌)
・犬レプトスピラ病(血清型によりさらに2~3種類に分類)

狂犬病ワクチンのように我が国において接種義務はありませんが、これら上記 のウイルスに感染した場合、種類によっては50~90%の致死率があります。
レプトスピラ病については人畜共通感染症及び届出感染症に指定され、人に感染した場合、発熱・消火器症状(嘔吐・下痢)・黄疸・髄膜炎、重篤な場合には 腎不全になることもあります。また レプトスピラ病はネズミの糞を介して犬に感染しますので、ネズミが多く出現する地域にお住まいの方々やワンちゃんと一緒にキャンプやアウトドアをする方は 特に混合ワクチン接種をお勧めいたします。混合ワクチンもまた狂犬病ワクチンと同様、動物と人とを守る大事な予防手段となり得ることは確かです。