飼い鳥の診療について|あっぷる獣医科病院

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飼い鳥の診療

診療について

飼い鳥の診療

当院では、犬や猫だけでなく家族の一員である愛玩鳥の体調が悪くなった時にサポートができるように、 飼育相談、健康診断、診察/治療にも力を入れて取り組んでおります。
鳥は犬、猫などの哺乳類の体の構造とは解剖学的、生理学的にもまったく異なる動物なため、それを十分理解した上で診察をさせていただきます。 鳥の診療は、問診(飼い主様に話を聞く)だけでも時間がかかるため、時間に余裕をもって来院して下さい。
事前に写真などを撮っておいて飼育環境について答えられるようにして頂くとスムーズだと思います。

来院時のお願い

  • 小型鳥の場合はプラスチックケージ、小さめのカゴなどに入れて保温しながら来院して下さい。
  • 中型、大型鳥の場合には犬猫用キャリーや専用キャリーに入れると良いでしょう。またケージを布やタオルなどで被って来院して下さい。(水入れを抜いておくと良いでしょう。)
  • 冬などの寒い時期は受付後、車内で待っていただいても結構です。(スタッフにその旨お伝えください)
  • 必ず診察する鳥の世話をしている方が連れて来てください。
  • 当院は鳥専門病院ではないため病院には犬、猫の患者様も来院いたします。鳥は他の動物の鳴き声などに反応しパニックを起こしたり、おびえたりする場合がありますので、「個室待合室」をご利用ください。
  • 健康診断、診察をご希望の方は新鮮便をいくつかサランラップに包んで持って来てください。 遺伝子検査をご希望の方は、何日分かをまとめて持って来てください。(その際、新聞紙や床材などが付着しないようにお願い致します。)
  • 担当獣医師が往診や学会、セミナーなどで留守にする事がありますので、初めて来院する方は 必ず事前に確認(連絡)をしてから来院してください。

診療/検査の種類

問診・視診

飼い鳥を診察する上で最も重要な検査です。問診は飼い主様に飼育方法や一般状態の聞き取りを行 います。 視診により顔つき、羽の色、動作、膨羽や呼吸様式などを把握し、あらゆる病気の可能性を考え、以下の詳しい検査の必要性と検査/治療に耐えられるかどうかの判断をこの時点で行います。

身体検査

胸筋の状態(痩せすぎor肥満)、羽の状態(ストレスラインの有無など)、口腔内、クロアカ周囲の異常、骨格の異常などを実際に触らせていただいて調べていきます。(聴診はここに含まれます)

便検査

鳥は便を観察するだけで、かなりの情報を得ることができますので、できる限り病院内で採取した新鮮便を検査いたします。しかし、緊張により排泄しない子もいますので、来院直前にサランラッ プで採取していただくと助かります。
【便検査でわかること】食欲の有無、感染症の有無、中毒症の有無、消化状態など *便排泄と同時に尿酸も排泄されるため、尿酸の状態も検査いたします。

そのう検査

特有の粘液を分泌する器官で摂取したものを一時的に貯め、摂取した水分で食べたものをふやかす役割があります。そのう内の液体成分を採取して検査を致します。
【検査でわかること】栄養状態、感染症の有無、そのう内の異常、副鼻腔の状態など(レントゲン検査) 便検査、そのう検査に次いで、鳥への負担が少ない検査です。

レントゲン検査

便検査、そのう検査に次いで、鳥への負担が少ない検査です。
【検査でわかること】栄養状態、骨格異常、内臓の形態学的異常、異物の有無など

血液検査

上記検査で不明な疾患や内臓を詳細に検査する必要がある場合に行います。鳥を抑えて動かないように検査をするため、少し我慢してもらう必要があります。治療のための情報をたくさん得ること ができるため、病気を調べるには必要不可欠な検査となります。
【検査でわかること】内臓疾患、性別判定、感染症診断など

超音波検査

鳥の体は、非常に小さいので検査範囲に限界がありますが、レントゲン検査と同様、画像により内臓の状態を検査致します。

その他の検査

鳥外部の鳥専門検査機関などに、各種感染症の遺伝子検査や性別検査、細菌培養検査などを依頼し ております。