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ネコちゃんの学習方法(しつけ)

治療
2010.06.30

ネコちゃんは動物分類学上、哺乳類、食肉 目、裂脚亜目、ネコ科、ネコ亜科、ネコ属に属しています。ネコ属の祖先は今から6000万年も前に樹上で生活をしていた、ミアキス(イタチに似ている動 物)だと言われます。現在のネコちゃんは今から5000年程前にエジプトでリビヤヤマネコから作り出され、飼い慣らされたものと考えられています。日本で も縄文中期以前にネコちゃんがいたということが、貝塚から出土したネコちゃんの骨から推定されます。記録として残っているものでは、仏教伝来と共に、仏典 を守るためにネズミ番として中国から渡来したのが初めての飼いネコちゃんとされています。
ネコちゃん自尊信が強く、人の言いなりにならないのが普通です。集団で生活することは苦手で、単独行動を好みます。必ずしも社会性がないわけではありませ ん。こんな話を聞いたことはないですか?ネコちゃんを開放して自由に飼うと、夕刻から夜間にかけていわゆる集会が行われ、近所のネコちゃんが集まって、時 を過ごします。町内のネコちゃんが道で出会ったときなどに、平和的に道を譲り合ったりするのに役立っているお話です。 ネコちゃんの習性についていくつかあげましょう。
1.暗がりでもよく見える眼を持っている夜行性です。
2.縄張りがあり、尿のスプレイ、爪立て、分泌線(頬、こめか み、口唇、尾、足裏、肛門嚢)からの臭いでマーキングをします。
3.清潔好きで、顔を洗ったり、グルーミング(毛づくろい)を します。

今日では、集団生活にも慣れて、血縁のないもの同士でも時間をかければ仲良く生活 できます。また、人にも慣れ、留守にしたりすると寂しがり、人を呼んで鳴くネコちゃんが多くなりました。そこで、ネコちゃんのしつけのポイントとしていく つか簡単に紹介します。

1.排便は、トイレの場所を決めます。2~3ヶ月のこねこは寝起きや食後に排便しますので、 2~3時間おきにトイレに連れて行くと早く覚えます。初め根気よくきちんとしつけることが何より大切です。排便をしたらほめてやります。排便の後は、汚れ たままにしておくと他所でしたりするので、片づけます。失敗して他所でした時は臭いを残さないようにきれいに掃除してください。
2.柱や家具、じゅうたんなどで爪とぎをしそうになったら、爪とぎのところへ連れて行きます。
3.食前の空腹時に名前を呼び、来たら、ほめて、食事を与えます。

ネコちゃんを抱くこと、シャンプー(入浴)やブラッシング、耳掃除、爪切りなどは、小さい時から 始めましょう。この他にもいろいろな方法がありますので、来院の際、御相談してください。その子その子にあったアドバイスができたら幸いです。