オウム病知ってますか?
- 感染症
- 2025.06.24
愛鳥家の皆さんはオウム病をご存知ですか?
オウム病はヒトの性病で知られている「クラミジア」という細菌によって引き起こされる呼吸器疾患で、特に妊婦さんや高齢者、乳幼児など低免疫力の方々は感染することが多い病気です。
*狂犬病や鳥インフルエンザと同様に第4類感染症に分類されます。
鳥さんでは様々な鳥種に感染しますが、
特にオウムインコ類(セキセイインコ やオカメインコ など)、ハト類が多いです。
病原体は感染鳥の排泄物中に存在し、乾燥した場合でも吸入により感染します。
数日から数週間で発症し、呼吸器症状(鼻水やくしゃみなど)や消化器症状(緑色尿酸や下痢など)など症状は様々です。
不顕性感染(病原体は持っているが、発症していない状態)の状態になっている鳥さんもいますので、様々な検査材料で複数回の検査が必要となることがあります。
人畜共通感染症ですので、愛鳥家の方々は以下の点に留意してください。
・口移しなどの愛鳥との濃厚なスキンシップを避ける
・接触後の手洗いを習慣づける
・飼育環境の清掃と定期的な換気
・免疫力低下者(妊婦、高齢者、乳幼児)の接触を避ける
・症状が出た場合にすぐに動物病院へ
当院でも検査ができますので、ご希望の方は獣医師にご相談ください。
参考資料)国立健康危機管理研究機構(感染症情報提供サイト)
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